債務整理とは、借金を減らし、重い金利負担から逃れる手続きです。債務整理の種類には、過払い金返還請求、任意整理、自己破産、個人再生の4通りがあります。過払い金返還請求のメリットは、裁判所を通さずに司法書士又は弁護士が直接貸金業者と交渉するため債務者の負担が軽く、周囲にも知れません。デメリットは、この手続きをすると2度とこの業者からは金を借りることはできなくなることです。

任意整理のメリットは、裁判所を通さずに司法書士や弁護士が直接貸金業者と交渉できるため督促がすぐ止まります。官報に掲載されず、過払い金が発生すると手続き費用を支払った後の残り金が返ってきます。デメリットは、5年ほどブラックリストに乗ります。自己破産や個人再生のように強制的に借金の全額が免除される訳ではありません。

自己破産のメリットは、借金が免除されることです。客観的に支払いが困難であれば誰でも手続き可能です。申し立て後は貸金業者からの催促が止まります。デメリットは、10年以内はブラックリストに乗り、新規の借入れやクレジットカードは作れません。

マイホームなどの価値のある財産（原則20万円以上）は、処分されます。3ヶ月から6ヶ月は一部の職業に着けないものがあります。個人再生のメリットは、住宅ローンがあっても自宅を手放さなくてもよく、借金が大幅に減額されます。自己破産のように資格の制限がない。

デメリットは、10年以内はブラックリストに乗り官報に掲載されます。手続きが複雑なため費用・手間・時間がかかります。借金苦に悩まされないために債務整理をしなくて済む程度に借りるのが肝要です。