債務整理とは返済困難な状況にある債務(借金)に対して、法的手段で借金を減額したり分割払いに応じるなどして経済的再生の機会を得ることです。債務整理を選択するにあたり、問題になるのはクレジットカードをめぐる課題です。この問題は、クレジットカード利用そのものによる借金への対応と、今後これから利用できるのか、という二つのフィールドにわけることができます。債務整理との関連では、クレジットカード利用も「与信」に相当する取引であり、手数料名目で実質金利を支払っているという事情があります。
したがって過去から長期間にわたって利用している場合には、債務整理や過払い金請求などの可能性を探ることも。債務整理の利用をためらう事情になりえるポイントとして比重が高いのが、今後クレジットカードを利用することができるのかという点です。利用できないと日常生活での利便性が大きく下がるので問題になります。債務を減額するなどの選択肢をとることは、内容いかんにかかわらず経済的に「事故」に相当すると評価されます。
具体的には金融機関や消費者金融などが出資している信用情報登録機関で記録されるので、新規にクレジットカードを利用することはできなくなります。どれほどの期間になるのかは、それぞれの信用情報機関により異なりますが、おおむね7-10年くらいになるようです。これまでの生活のスタイルを基本的に見直すことも、求められるのは確かです。